玄米と農薬

近代農法では、これでもかとばかりに農薬を多用します。

それは野菜や果物は勿論のこと、稲作にまで及びます。

人口の急増に合わせて、安価に大量の食物を供給しなければならなくなった国家的事情を考えれば、農業生産が伝統的農法から農薬に過度に依存した農法へ取って代わられたのも理解できなくはありませんが、このツケは後になって払わされるのですから、恐ろしいことです。

ここで、玄米と農薬の問題について考えてみましょう。

「玄米は体に良いというけれど、胚芽に農薬が蓄積されるから良くない」というのは、アンチ玄米派の拠り所とする理屈です。

しかし、これはちょっと本末転倒な考え方ではないでしょうか?

そもそも農薬まみれのものを作り出す現代の農法が問題なのであって、玄米そのものが有害なのではありません。

それなら、無農薬で作られた信頼性の高い玄米を購入して食べればよいのです(ちょっとお高いですけれど)。

また、玄米は食物繊維が豊富で、便の量を増やし、体内の掃除に役立ってくれる他、含有するフィチン酸によって有害物質を排泄する作用があるので、差し引きでは体内を浄化するように働くはずだとする見方もあります。

といっても、無農薬に越したことはありませんから、可能な限り無農薬有機栽培のものを食べることが望ましいのは言うまでもありません。

しかし、何にもまして我々消費者が、農薬の問題は自分自身の問題であり、未来を担う子供たちの問題として真剣に考えることが、より良い農業生産の実現のための社会的土壌を育むことにつながります。

2007/02/17

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