玄米食のススメ

玄米は、ほとんどの食養流派の献立のメインディッシュであり、健康志向の人であれば、取り立てて変人奇人の類でなくても、常食にしていることも多いポピュラーなものです。

玄米は栄養素の宝庫で、タンパク質、脂肪は勿論、ビタミンB群(B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、コリン、葉酸などなど)、ビタミンEを多量に含有する他、必須アミノ酸や必須脂肪酸も適度に含まれる上に、白米と違って食物繊維が豊富なため、腸の蠕動運動を促し、便秘解消にも優れた効果を発揮する、まさに完全食品(牛乳等とは雲泥の差です)といえます。

要するに、白米よりも、栄養価の点で優れているということで奨励されているのですが、必ずしも同じように食べられているわけではなく、種類も籾殻を取り去った状態から、様々な精米度の分づき米、それらに粟、稗、麦などの雑穀を混ぜて食べる場合や、玄米を発芽させた状態で食べる発芽玄米等があり、食べ方も、炊いて食べる一般的なものから、肥田式強健術における天真療法のように、発芽玄米を生でバリバリ食べるという、ちょっと常人には真似のできない過激なものまで様々です。

しかし、このように玄米がいくら良いものだからといって、さっそく米屋へ駆け込んで、チャレンジしてみようというのではフードファディズムそのもので、一過性のマイブームに終わるのは間違いありません。

まず、これからチャレンジしようと考えておられる方に、知っておいて頂きたいのは、このように素晴らしい玄米も食べ方を間違ってはせっかくのご利益も期待できないということです。

まず、玄米は白米に比べて、消化されにくいので、よく噛んで食べなければいけません。

この咀嚼という要素が大変重要なのです。

咀嚼によって多く出てくる唾液中の唾液ホルモンが様々な疾病を予防するのに役立ちますし、また咀嚼は顎の発達を促し、さらには脳の血流も増加するため、頭脳の発達も期待できるなど、玄米食に限らず、咀嚼は食事において大変大切なものなのです。

また、玄米を食べ続けることで咀嚼する癖がつくと、玄米食を止めたとしても、よく噛んで食べる習慣が残ります。

ただし、老齢になって何らかの病気に罹り、玄米が良いと聞きつけて、いきなり玄米食に取り組むというのは、往々にして有害なようです。

病気になると胃腸が弱ってきますし、その上に老齢から始めるというのでは、少々咀嚼したところで、消化不良になるのは免れません。

若い時から玄米食をしている人は別として、ただでさえ消化力も顎の力も弱ってくる年齢から取り組み始めるのは、要注意と言えるでしょう。

もう一つ、玄米食を考える上で大切なのは炊き方です。

一般に玄米は圧力釜で炊くというイメージがあります。

これは、通常の釜で炊くと、固くて美味しく食べられないためですが、圧力釜を使うと、せっかくのビタミンB群等が破壊されてしまうので、食べにくさなどを感じなければ通常の釜の方が良いでしょう。

■発芽玄米

そこで一石二鳥の方法としてお勧めしたいのが、発芽玄米です。

発芽玄米は0.5ミリ〜1ミリほど発芽させた(これ以上芽が伸びると良さが薄れます)玄米のことですが、発芽させることで栄養価がアップします(1994年に農水省によっても報告され、一躍脚光を浴びました)。

また発芽させると糖化酵素の働きで、固い玄米が柔らかくなり、普通の釜でも美味しく炊けるというメリットがあるのです。

しかし、「発芽玄米」として売られているものを買って来るよりも、できればご自身で発芽させることをお勧めします。

市販品は発芽させてから真空パックにするため、本来の発芽玄米の力を発芽時のまま温存しているとはいえない面があります。

夏場でしたら、丸一日水に浸けて置くだけで芽が出ますし、冬場は中々芽が出ませんが、ストーブの前に置いておくと比較的早く発芽し、ストーブの熱も有効に活用できます。

管理人は、良質のお水で発芽(農薬等有毒物質を緩和し、栄養バランスを向上させるのに繋がります)させたものに、雑穀を混ぜて炊いています。

雑穀を混ぜると、さらに栄養のバランスが良くなりますし(これだけで副食がなくても問題ないという人もいるくらいです)、色々な穀物の味を一度に楽しめてお得です。

ただ、やはり食事は美味しく食べることができなければいけません。

どうしても玄米の味や食感に馴染めない方は、無理に玄米食にこだわらず、白米を召し上がられたらよいでしょう。

何が何でも玄米食でなければ健康になれないというものではありません。

それでも玄米を取り入れたい方は、白米に不味く感じない程度の量を混ぜてみるといった工夫をされると良いでしょう。

特別健康マニアではなくても、便秘気味の方などは、一度短い期間でもチャレンジされたらいかがでしょうか?

体調も良くなり、案外ハマるかもしれません

是非お試しあれ

2007/02/13

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