はじめに

二十一世紀を迎えて更に混迷の度を深める世界を見るにつけ、人間が二十世紀に犯して来た様々な過ちのツケが、いよいよ回ってきたということを私たちは思い知らされます。

人間のエゴむき出しの産業最優先の思想が、母なる大地を破壊し、私たちの健康をも蝕むようになった事に既に心ある多くの人々が気付き、警鐘を鳴らすようになっていますが、誰も未だ、真に有効な解決策を見出すことが出来ないでいます。

私たちが自ら犯した罪悪の報いを受けるのは、自業自得であり、当然のことなのかもしれませんが、私達の子孫の世代にまでこの問題を波及させることはなんとしても食い止めなければならないと、多くの人が奔走しています。

このような汚染された環境下では、人々は健康な生活を送ることは困難です。

北極のエスキモーより、高原のチベット人より、アフリカの酷暑地の人々より、汚染された大都会に生きる我々現代人のほうが、はるかに過酷な環境での生を強いられていると言えるでしょう。

人は誰でも「健康」「幸せ」を願い、求めています。

様々な健康法やサプリメント、水などの健康を支援するとされる商品が、技術や理論ではなく、人々の“不安”を背景にして急激に市場を拡大していますが、正確な医学知識を持たない一般の消費者は、このように次々に現れては消えていく商品や理論に振り回されるばかりで、時に健康被害や詐欺にまで発展した事件が新聞の紙面を賑わせることがあるのは、悲しいことです。

フランスの批評家、ポール・ヴァレリー(1871〜1945)は『精神の政治学』の中で、世界を説明する原理があまりにも多くなり、それぞれが矛盾を抱えたまま四分五裂に乱立している様に嘆きをあらわしましたが、これは健康や医学の世界でも相似形を成しているといえます。

そのような混乱の中で、多くの人が何の益もない高額の健康食品を売りつけられ、単なるミネラルウォーターを「奇蹟の水」として飲まされ、「東洋医学」の仮面をかぶって襲い掛かる苦行のような健康法(?)の被害にあいます。

本当に効果があるのなら、念金浄化でも光合堀菌でもシャクティパットでも良いのでしょうが、明確な判断基準を持たない私たちには、何が本物で何が偽物なのか、まったくわからないのが現状です。

今日のように我々の健康を害するものが溢れ、時に健康のためと称し、善意の装いで詐欺マガイのものが襲い掛かってくる時代には、自ら積極的に本物の情報を探求する必要があることは言うまでもありません。

しかし、健康に関する知識は医学の範疇に入るために、本を2、3冊読んだくらいの耳学問では、ほとんど何の役にも立たないでしょう。

一見高名な博士様や大学教授が書いた本は信用出来そうに思えますが、物売りの業者と結託して書かれたバイブル本が少なくないために、かえって混乱を招くばかりです。

このような書物からの勉強は、時に、誤った知識を自ら取り入れたり、錯覚に陥ったりする場合も有り、闇雲に耳学問を仕込むのは危険と言えるでしょう。

テレビの健康番組も良識的な啓蒙活動を行うつもりは毛頭ないようで、それは例の「あるある大辞典」の捏造問題でも明るみに出ましたが、このようなある種の情報公害を垂れ流すマスメディアが、我々の健康生活にまったく貢献しないことだけは間違いありません。

インターネットで調べるにしろ、上位検索されるのは商業サイトがほとんどで、いい加減な知識を都合の良いように切り貼りしてバラ撒いているのには怒りすら覚えます。

このような状況下で、少しでも一般の方のお役に立てるように医学統合研究会ではホームページという形で情報発信をすることになりました。

ここで提供する情報の中には、もしかしたら間違いがあるかもしれませんが、絶対に嘘が無いことだけは申し上げておきたいと思います。

文責は全て管理人にありますが、文章作成に当たって不明な点は極力それぞれ専門の参会者に確認を取ってありますので、そう無茶な暴走は無いつもりであります。

本サイトが、健康に関する情報を求めておられる方の探求の一助となることを願っております。

2007/02/01

医学統合研究会 主催 濱口昭宏

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