物が腐らない水は良い水か?

様々な活水器メーカーのHPなどを閲覧しますに、医学界同様にパスツール症候群に罹患していることを感じさせる記述が溢れています。

例えば、その水につけておくと、いつまでも物が腐らないとか、菌が繁殖しないとか、そういう類の話です。

私は、このような水が本当にあるのかどうかさえ疑わしいと思っていますし、さしたる興味もありませんが、もし本当に物をいつまでも腐らないようにする水があるとしたら、その水は絶対に自然界に排水するべきではありませんし、ましてや、飲用すれば完全なる毒物として体内で振舞うであろうことを、私はいささかの疑いも無く断言出来ます。

飲用すれば、腸内細菌叢は致命的な被害を被るに違いないからです。

私たち人間を含め、あらゆる生命は微生物と共生関係を結ぶことでしか、その生存を許されません。何らかの処理を施された水が、永続的に滅菌作用を持ち続けるとしたら、それは極めて危険な思想に裏打ちされた技術と言えます。

本来、生命が水を中心として進化してきた以上、ホンモノの水は常在菌の最適化を促進するものと考えられます。

私が確認した限りにおいて、「これぞ」と思える水は、乳酸発酵に対しては促進作用を示す反面、その他の雑菌、例えば大腸菌や黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌などに対しては抗菌作用を示します。

本来、水中に存在するべきではない微生物には抗菌・滅菌作用を示すのです。

そのような水は、人間をはじめ、他の動物が飲用しても本来の常在菌のバランスを回復させ、最適化を行っているようです。

実に都合の良い話に聞こえますが、私は、それは水が“宇宙の一意性”に貫かれており、喩えではなく、“生きている”存在そのものであるからだと考えます。

ある場所では、必要な微生物群を増やして望ましくない微生物群を滅菌する方向に働き、また別の場所では、異なった微生物群に働く ── という判断力を持ったような水にこそ、“イノチ”が宿っているし、生命を育む力が内在していると思います。

そのような水は、殺菌・滅菌という一方向のベクトルを有するのではなく、むしろ常在菌のバランスを調整するが為に、間接的に殺菌力を持つ、と言うべきかもしれません。

“ものが腐らなくなる水”など、自然な存在であるはずがありませんし、そのような水や技術が普及していくなら、それは間違いなく環境破壊のお先棒を担いでいるのと同じです。

“常在菌の最適化”という観点からも、当会が推奨する乳酸発酵の有無を確認する試験法は、非常に意味のあるものであると思われます。

2007/03/28

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