歯の弱い子は頭も弱い 松平邦夫 著

何故か歯科医の書いた本ばかり取り上げてしまいますが、別に管理人が歯医者贔屓なのではなく、どちらかというと歯医者は苦手で、嫌いですf(^^;)

それはさて置き、本書『歯の弱い子は頭も弱い』という、何やら差別的な響きも無いではないタイトルの本書の著者、松平邦夫先生は我が国の東洋医学の泰斗間中善雄先生の弟子筋に当たる方で、東洋医学的見地から、部分よりも全体を重んじる研究を続けられ、歯と全身の疾患との関連について深く研究されています。

また、著者は鍼麻酔をいち早く歯科治療にも取り入れたことでも知られており、「噛み合わせ」の重要性も様々な角度から詳しく論じておられます。

しかし、単にそれだけなら東洋医学にかぶれた歯医者というだけで、このコーナーでは取り上げなかったかもしれませんが、松平先生はやはり只者ではないようで、良好な歯を持ち、知能を鍛え上げるには、日頃の食事、さらには母胎にいるときの母親の食事がいかに子供の一生の問題として影響を与え続けるかを詳述されている点が、本書をハンディな新書版ながら有益な書物足らしめています

一般に、「虫歯予防」には「歯磨き」が最も有効であるように思われがちですが、食事を誤ると殆ど歯磨きの効果がないことが本書を読み進むうちにはっきりしてくるでしょう。

頭痛や耳鳴りをはじめとする不定愁訴の数々が噛み合わせの異常と密接な関係を持っていることと、噛み合わせや咀嚼が子供の知能にどれだけ影響を与えるかということを本書から学ぶと共に、「食事の大切さ」ということを別な角度から勉強するのに本書は有益であると思われます。

本書は現在絶版ですが、随分版を重ねているため古本屋でも頻繁に見かけます。

BOOKOFFの100円均一コーナーでの入手もそう難しくないでしょう。

是非探してみてください。

2007/05/24

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