ストレスはたいへんだ

「最近ストレスが溜まってて」とか「ストレスで胃潰瘍に・・・」などと言いますが、このストレス学説を最初に言い出したのは、カナダの生理学者ハンス・セリエ(1907−1982)で、日本には杉靖三郎博士(1906‐2002)によって紹介されました。

『現代社会とストレス』が訳出されたのは1963年のことですから、それほど昔のことではありません。

今回は、このストレスを取り扱う難しさを少し考えてみたいと思います。

ストレスの原因(ストレッサー)は、その種類によって、不快な気温や、騒音などの物理的ストレッサー、体内でラジカルを生じさせる薬物などの化学的ストレッサー等に分類されますが、私たちが一般に「ストレス」と聞いて連想するのは、怒りや不安などの心理的ストレッサーでしょう。

この心理的ストレッサーは、一般の人には大変対処が困難なものです。

正直なところ、このストレスには玄米菜食や健康食品は大した効果を期待出来ません。

抗酸化作用のあるサプリメントや良質の水を飲んでいても、強い心理的ストレッサーにさらされたら、それらの効果は瞬く間に帳消しになってしまいます。

これは、私自身の経験でもあります。

このHPでは、食養生を中心に「感謝」や「心構え」の大切さをお伝えするように努めて来ましたが、その理由の一つは、ストレスの問題でもあったのです。

「不味い」と思いながら、玄米菜食を長期に渡って継続することの結末を、私は何度も見て来ました。ドス黒い顔色、即身仏のような体、食養生にガチに取り組んで来たツワモノ達に広く見受けられるこの特長は、偏った栄養バランスの為だけでなく、食べたい物を只管我慢し続けたストレスの集積に感じられました。

食養生だけでなく、健康法の実践者の多くが、実践のストレスによる害を少なからず受けているように思われてなりません。

そのような場合は、実践を停止するのが何よりも善いのですが、今度は止めることの恐怖が健康状態の悪化を助長するかもしれないから困ったものです。

ならば、上記のような健康法の信奉者だけでなく、時間に追われる現代人の多くが抱えるストレスにどう対応すればよいのでしょうか?

普段から座禅やヨーガに習熟していて、自分自身のコントロールに長けている人なら兎も角、いざ強いストレス下に置かれた時に、普通の人がいきなり座禅など組んだところで、ほとんど意味がないでしょう。

そういう場合には、丹田呼吸法などを実践すると善いかもしれません。

呼吸法の危険性について、以前論じたことがありますが、腹式呼吸法などのゆったりしたものなら、体への負担も少ないでしょう。

ゆったりとお腹で呼吸することを心がければ、精神を落ち着かせるのには即効性もあり効果的です。

勿論、これだけで全てを解決できる訳ではないのですが、強い心理的ストレスに曝された場合、サプリメントや水飲み健康法では対処が困難ですので、腹式呼吸法を中心に、心を落ち着かせる方法を簡単にご紹介した次第で、サプリメントや還元水の効果が、心理的ストレスには無力であることを強調するのが今回の狙いです。

2009/04/21

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